眼科

ニュース・お知らせ

本年度の当科について

2012年4月 1日

診療体制・実績:眼科スタッフはこの4月から、中村有美子先生が転勤となり広島大学から井上千絵先生が赴任となり、当院14年目の私(二井)との2診体制です。他は、看護師2名、事務2名、視能訓練士が2名です。

当科も予約診療が軌道に乗ってはいますが、相変わらず予約外で他の施設からの紹介新患や院内紹介新患の方が飛び込みで多数受診されるため、検査が多い方では2時間程度診察時間がかかってしまいます。予約日時の変更は平日午後4時~5時に電話で行っておりますので時間に余裕を持てる日に受診してください。

また、白内障手術予約が従来は5ヵ月先でしたが、近隣の眼科クリニックで手術を行われる施設が増加したためか現在では3ヵ月待ちとかなり短縮されました。

白内障手術は日帰りでも入院でも対応しています。術後に経過が安定ししだい紹介元へ戻っていただく方や近隣のクリニックへ転院希望の方へは積極的に紹介しておりますが、手術件数は年々増加しており、外来患者数は減少せず余裕を持った診療予約はなかなか難しいです。
(平成22年度手術件数は、白内障手術410件、緑内障単独手術29件、緑内障・白内障同時手術26件、緑内障濾過胞再建術22件、硝子体切除術1件、外傷等の外・前眼部手術12件の計500件でした)

新しい医療機器:光干渉断層計(OCT)が昨年度整備され、網膜疾患(特に黄斑変性症や糖尿病性黄斑症)や早期緑内障の診断に威力を発揮しています。

最新の治療法:白内障手術は2ミリ切開(極小切開白内障手術)を基本として行っています。全国的にも小さな切開で行っている施設のうちの一つです。話題の多焦点眼内レンズ(遠近両用レンズ)は、患者さんによって評価が極端に分かれてしまい、その適応がはっきり分かっていませんので、国内での評価がある程度定まるまでは当科では採用は行わない方針です。

緑内障手術は、今年度濾過手術用に新たな器具が認可となります。当科は緑内障診療を専門としており、緑内障手術も多数行っておりその有用性に関心が高まるところです。

明るい話題として、新臨床研修制度が2004年に始まって以来、当院眼科でも4人の研修医が眼科研修にきてくれ、そのうち2名が眼科医となってくれました。研修指定病院としてこれからも後進の指導、臨床に励みたいと思います。

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