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JA広島総合病院について

参与・院長挨拶

病院参与のメッセージ

JA広島総合病院長 藤本 吉範

自慢話です。 公立・公的病院は、その機能を充分に果たしているのだろうか。
昨年9月,厚労省は『公立・公的病院診療実績リスト』を発表しました。1)がん,2)心疾患,3)脳卒中,4)救急,5)小児,6)周産期,7)災害,8)へき地,9)研修・派遣機能,以上の9領域の評価。いわば病院の成績簿のようなものです。JA広島総合病院はすべての領域で合格でした。

「廿日市休日夜間急患センター(中尾正和センター長)」を開設します。これまでアイプラザで廿日市市と佐伯地区医師会が運営していた一次救急診療所をJA広島総合病院の中へ移設します。
医師会の意向として「一次救急を安心かつ安全に行うためには,総合病院に隣接する場所で救急医療を行いたい」がありました。ERを目指す当院の地域救命救急センター(吉田研一センター長)と「廿日市休日夜間急患センター」がうまく繋がることができれば,地域救急医療の画期的なプロジェクトになるものと考えています。
このプロジェクトは廿日市市地域医療拠点整備計画の一環として動いています。現在の施設には患者動線等に問題があります。新病院建設計画の中で抜本的な改革を行います。

新病院構想 現在,新病院は2023年完成を目指し、基礎設計の段階に入っています。まず,宮島街道(旧国道2号線)を挟んだ向かい側に540台収容可能な屋内駐車場を完成させました(下図)。続いて病院西隣の旧イオン屋内駐車場,ビルを解体,平地化します。そこへ,当院は新病棟,手術室,外来部門等々,廿日市市は福祉を中心とする総合施設の計画を立てています。
『医療と福祉を基礎とするまちづくり(廿日市メディカルタウン構想)』ご期待ください。

JA広島総合病院屋内駐車場(516台収容可能)
30分まで無料,30分~5時間:200円,5時間以降:100円/60分,24時間:最大600円。現在,道路の横断には患者さんには横断歩道を使っていただいています。運動器障害のある方,雨の日には不自由をおかけし申し訳ありません。エレベータ付き,屋根付き横断陸橋の建設を急ぎます。

病院長のメッセージ

本院のホームページにアクセスくださりありがとうございます。令和2年4月より病院長を拝命している松原昭郎です。昭和60年広島大学医学部を卒業し、平成2年から30年間 広島大学で腎泌尿器科の診療、研究、教育に携わるとともに、平成20年からは広島大学泌尿器科教授を務めていました。専門は泌尿器がんの診断と治療、腹腔鏡手術、ロボット手術などです。

本院は、昭和22年に農業会佐伯病院として開設した後、昭和54年の大規模な増改築に合わせて現在の広島県厚生農業協同組合連合会 廣島総合病院と改められ、発展してきた74年の歴史を持つ広島西二次保健医療圏の中核病院です。2018年度外来患者数、入院患者数、手術件数はそれぞれ約251,000人、169,000人、5,400件であり、多くの患者様にご利用頂いています。

本院の地域に果たす主な役割は、地域支援医療、救急医療、がん医療、がん以外の疾患に対する診療、保健・福祉活動です。

●地域支援医療

平成16年に広島県から「地域医療支援病院」の指定を受け、広島西二次保健医療圏で第一線の地域医療を担う佐伯地区医師会、大竹市医師会, 広島市佐伯区医師会のかかりつけ医と密接な連携を取りながら地域完結型医療を総合的に推し進め、地域の保健・医療・福祉を強力に支えてきました。2018年度の紹介率と逆紹介率は,それぞれ91%、97%という高い数値を示しています。また、平成13年には「へき地医療拠点病院」の指定も受けており、へき地における医療の確保・充実を図っています。

●救急医療

「二次救急医療指定病院」として古くから広島西二次保健医療圏における急性期医療の中核を担ってきました。とくに平成23年の地域救命救急センター開設以降は、二次救急医療に加えて、心肺停止、重症脳血管障害、急性心筋梗塞及び心不全・多発外傷などを中心に三次救急患者への速やかな高度医療の提供を24時間体制で行っており、2018年度の救急車搬入件数は4,288件でした。また、「災害拠点病院(平成9年指定)」として大規模災害に対応できる体制を充実させるとともに、専門的な訓練を受けたDMAT(災害派遣医療チーム)を編成し、遠隔地の災害にも派遣しています。

●がん医療

平成18年に高度専門医療と医療機器の提供が必要とされる「地域がん診療連携拠点病院」の指定を受け、健康管理センターによるがんの早期発見システムをはじめ、最先端・最新鋭のがん診断・治療設備、専門知識と技能を有する医師や診療従事者をフル稼動させて、高度な集学的治療、標準的治療、痛みが少なく体に優しい手術、外来化学治療などを行って参りました。緩和ケアやセカンドオピニオンの提供体制も充実しています。2018年の院内がん登録数は1,282人、がんの手術件数995件、薬物療法のべ患者数1,245人、放射線治療のべ患者数283人、緩和ケアチームの新規介入患者数139人となっています。

●がん以外の疾患に対する診療

糖尿病や慢性腎臓病などの生活習慣病、消化器、循環器、呼吸器などあらゆる疾患に対して高度専門医療を提供しています。詳細は診療科・部門一覧をご覧下さい。

●保健・福祉活動

医療福祉支援センターでは退院後の療養生活の不安を取り除くため、患者さんやその家族の相談に対し各専門職が対応しています。在宅での生活を希望する患者については、併設の訪問看護ステーション、居宅介護支援事業所が在宅での生活をサポートしています。また、疾病に対しての予防や治療法への理解を目的に市民公開講座を開催し地域社会貢献に取り組んでいます。

本院の目指すものは広島西部地区で日本最良の医療です。すべての人にやさしさと思いやりの気持ちを持って接し、真心のこもった奉仕に努めます。受診して良かった、紹介して良かった、働いて良かったと思って頂けるよう、一層の工夫・改善を積み上げてまいります。ハード面におきましても、令和2年3月には500台以上収容可能な立体駐車場が完成しており、今後は病院新棟さらに商業施設の建設へと進め、多くの人に親しんで頂ける場所にしたいと考えています。皆様の更なるご支援、ご鞭撻、ご協力をお願い申し上げます。

令和2年4月
松原昭郎