画像診断部

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256列Revolution CTを導入しました

2017年10月20日

 当院では2016年10月よりGEヘルスケア社製のCT装置「256列Revolution CT」が稼働を開始しました。中国地方では2台目の装置で、従来のCT装置よりもグレードアップした機能を搭載しています。

 一番の特徴は高速、高分解能の撮影ができることです。これまでの64列CTでは1回転で撮影できる範囲が4cmだったのに対し、256列Revolution CTでは4倍の16cmが撮影可能となりました。また1回転0.28秒という高速回転が可能であり、高速テーブル移動との組み合わせで撮影時間が大幅に短縮され、頭部撮影で1秒、胸部から骨盤部撮影であれば4秒以内で撮影できます。これにより患者さんの呼吸や体動による影響を最小限に抑えることができます。
この特徴を生かした検査のひとつに心臓CTがあります。64列CTでは心臓全体を4回転(7秒)で撮影していましたが、256列Revolution CTでは、心臓全体を1回転(0.28秒)で撮影することができます。これにより心拍変動による血管のズレが解消され、つなぎ目のない鮮明な画像を得ることができます。

 また、逐次近似画像再構成法やOrgan Dose Modulation(ODM)という機能により被曝を低減しています。逐次近似画像再構成法によりノイズ、アーチファクトを低減し、低線量でもコントラストの良い高品質の画像が得られます。ODMは放射線感受性の高い臓器の被曝を極力抑えるためX線量を自動で調整する機能で、例えば水晶体へODMを設定した場合には画像クオリティーを下げることなく最大で約30%X線量を減らすことができます。

 また、ガントリー開口径80cmとこれまでのCT装置より10cm広くなり、患者さんに圧迫感を与えることなく検査がスムーズに行えるようになりました。稼動音もウイスパードライブという機構によって静かになっています。 当院では、これらの特徴を有した256列Revolution CTと既存の64列CTを駆使し、最先端の医療画像を提供しています。

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