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お肌が乾燥する季節になりました

2014年1月 1日

最近、冬の寒い季節になり、お肌が乾燥する時期となりました。皮膚の乾燥とは、皮膚の水分が少なくなった状態をいいます。もともと皮膚には水分を皮膚の表面に蓄えておくという機能が備わっています。これらは、皮脂と細胞間脂質と天然保湿因子というものになります。皮脂は、皮膚にある皮脂腺から分泌され皮膚の表面に皮脂膜という膜を作って、水分の蒸発を防ぎます。細胞間脂質ですが、代表的なものがセラミドというものになりますが、これは、皮膚の表面にある角質層と角質層の間に存在し、角質層からの水分の蒸発を防ぎます。最後に天然保湿因子というのは、角質層の細胞内にあり、細胞が水分を持ち続けることが出来るように働きます。

皮膚が乾燥してくるのは、多くの人ではこれらの機能が年齢とともに衰えていって、そのために水分を皮膚に留めておく力が減ってきます。よくお年を取られて皮膚が乾燥してくるようになるのはこのためです。ただし年齢以外にも、腎機能が悪く透析をしておられる人は、同年齢の人よりかなり皮膚の乾燥が強くなりますし、アトピー性皮膚炎を合併している人の場合は幼小児期から乾燥肌に悩まされるケースもあります。

さらに、冬場になってきますと、湿度も夏場に加えて低下し、さらに暖房をすることによって更に湿度が低下します。そのため夏場よりもこの時期になると、より乾燥を自覚するようになります。

それでは対策としては、早期からその改善を図り、増悪させないことが重要です。基本的には、保湿剤を使用していくことになります。保湿剤を効果的に使用するには、1日のうちで1番水分量の多い、入浴後に、速やかに(可能であれば5分以内に)外用する必要があります。

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